マンション管理は「運営」ではなく「経営」です。
「経営」には資金戦略が必要です。
マンション管理においての資金戦略は、
・長期修繕計画を立て
・それに元ずく修繕積立金額を決め
・月々積立てる
ことが基本です。
1.長期修繕計画書は“予算書”ではありません
長期修繕計画は将来の予測です。
確定値ではありません。
実際には、
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工事単価の上昇
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資材価格の高騰
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職人不足による人件費増
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追加工事の発生
により、当初想定を上回るケースが常態化しています。
そのため長期修繕計画書は一度作成すれば終わりではありません。
数年ごとの見直しが必要です。
2.修繕積立金不足は突然表面化します
長期修繕計画を見直さないと、知らないうちに積立金不足が徐々に進行します。
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小規模修繕を先送り
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修繕範囲を縮小
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更新時期を延長
これらは“見えない赤字”です。
問題が顕在化するのは、大規模修繕直前です。
そのとき初めて、
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一時金徴収
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借入
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工事延期
という選択を迫られます。
これは経営でいう「資金ショート」と同じ構造です。
3.修繕積立金の増額は“失敗”ではありません
長期修繕計画を見直し、将来修繕積立金の不足が予測される場合、修繕積立金の増額を検討することになりますが、多くの場合反発を受けます。
しかし、重要なのは将来の修繕積立金不足をなるべく早い段階で予測し備えることです。
結論:資金戦略は後回しにできません
マンション管理の土台は資金戦略です。
マンション管理の資金戦略とは長期修繕計画に元ずく修繕積立金の積立てです。
あなたはお住まいのマンションの長期修繕計画を理解できていますか。